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熊野古道 >熊野本宮大社から 大斎原(おおゆのはら)4 

湯の峰温泉の朝は小雨に濡れて
山の緑もより濃くなって、しっとり
いい感じ・・。
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8時過ぎのバスに乗り込み、山を超えて
熊野本宮大社に着く。

途中バスから、大きな鳥居が見える。
大斎原(おおゆのはら)だ。

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熊野本宮大社は明治22年8月の水害時まで
熊野川・音無川・岩田川の3つの川の合流点にある
「大斎原(おおゆのはら)」と呼ばれる中洲にありました。
つまり熊野本宮大社の旧本宮です。

熊野詣出をする昔の人たちは明治まで
この大斎原を目指していたのです。

まずは、現在の本宮から参拝。
と、バスを降りたところで昨晩、宿でいっぱいお話をした
スマイルさんと遭遇。
スマイルさんは、確か昨日足を少し悪くされたと言ってらした。
雨の古道は、苔むしているため大変滑りやすい。
足を悪くされているなら、なおのこと危険だ。
多分予定変更されたのだ。

偶然にお会いしたのだけど、なんだか、どこかでお会い出来ると
漠然とした気持ちを持っていたので、
ごく自然にご挨拶、また沢山お話したかったけど、
ごく自然に私は、本宮にいってきま~すと別れる。

熊野本宮大社、小雨の効果もあって
すごく荘厳で、優しい空気をたたえている場所でした。

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神門に神を父 仏を母にいただきて・・・・という文がありますが、
神仏習合の名残でしょうか。

しかし、日本の神様は太っ腹。

最近、私が神社に行くことが多くなったのは、
神様の懐の広さに魅せられてのことかもしれません。
神社に行くと、神聖さはもちろん、
心が開放され、全てを受け入れてくださる懐の大きさを
いつも感じます。

日本神道における神とは、
この世のすべてを生み出し、
生かし続けている大自然の目には見えない力のことです。
太陽や月、水、火、木、土、岩にも、神が宿ると信じられてきました。
<ガイヤシンフォニーより>

ガイヤシンフォニーの7番また見てみたくなりましたね。

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本宮の境内から続く熊野古道。

先人たちは、この本宮に参拝するため
険しくも夢あふれる古道を、ただひたすら歩いて来たんですね。

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しっとり、気持ち良いオーラを身にまとい
本宮の「八咫烏(やたがらす)」のご縁もいただき
さて、次は大斎原(おおゆのはら)に向かいました。

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中洲に建つ神殿跡
すごいパワーを感じました。

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そばを流れる熊野川の水流が激しく怖いくらいでした。
でもつい最近まで、水量が少なく瀞峡ウォータ―ジェットの船下りは
中止になっていたそうです。

反対側の音無川は最後の身を清める場として、参拝する人たちは
川に浸かりながら渡っていたのですね。

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私はこの河原ですこし目をつぶってみました。

先人の人びとの賑わいを感じました。
私もその中にいる感じです。
背中から肩を包んでくれるような気持ちよさも感じました。
そしてすこし胸騒ぎ・・・

目をあけると、この河のほとりにいるのは私一人。

この胸騒ぎはなんだろう?

再びデジカメに風景を収めようとした瞬間、
シャッターが切れなくなったのです。
カメラ音痴の私は、再生を押しても今日以外に写した画像が全く
見ることができなくなっていて、
すごい不安に駆られました。

重いい気持ちになって大斎原(おおゆのはら)を後にし
あぜ道を歩きだしました。
by kikicava | 2011-06-14 10:45 | 旅行